3月に読んだ本

3月の読書メーター読んだ本の数:13読んだページ数:3257ナイス数:199静かな炎天 (文春文庫)静かな炎天 (文春文庫)感想40肩に悩む葉村探偵。今回も、後から後から災難が降りかかって、毎月のように酷い目にあって大変!と思いつつ、それでこその本領発揮の短編が並びます。話の中に紹介されるミステリの数々も興味深く、フェアに並ぶ本も魅力です。表題作の「炎天」の収録された短編集を早速チェックした次第。個人的には、失踪したイケメン作家をめぐる物語をドラマ化したら、誰が合うかなーと妄想を膨らませたのでした。浅香航大さんとかどうかなー。読了日:03月31日 著者:若竹 七海
かわうそ堀怪談見習いかわうそ堀怪談見習い感想かわうそ堀と言うなんとも可愛らしいイメージのタイトルに、怪談見習いときたら、カワウソが見習いに出るみたいな勝手なイメージを持って読み始めたところ。。もう、ぞわぞわする怖い話でした。しかも動物のカワウソとは関係ないし(思い込み怖し)。日常の淡々とした生活の中に、ソッと忍び込む怪異。まるで作者の日常をエッセイ風に描かれているからこそ、実話?なんて思ってしまいましたが。どうでしょう。挿絵の車内で座る一人だけくわっと見開かれた目も怖く。柴崎さんの怪談作家修行の成果を今後も読ませて欲しいです。読了日:03月28日 著者:柴崎 友香
時計じかけの姉  (1) (バーズコミックス)時計じかけの姉 (1) (バーズコミックス)読了日:03月26日 著者:いけだ たかし
いい人ランキングいい人ランキング感想中学2年生の桃は、やや天然の女子学生。母親の再婚や妹、鞠と過ごす穏やかな日常。小さな事にもそっと手を差し伸べる桃が、クラスのいい人ランキングで一位に選ばれる。が、その日から周りの人々の様子が徐々によそよそしくなっていく。いい人に選ばれると言うことは、中学生にとって、名誉なことだけじゃないと言うジレンマ。それぞれの生徒の持つ二面性。仲良しと思っていた友亜ちゃんの行動は、やや理解に苦しむ(イラついたってこととしても)。狭い世界だからこそ、イジメ絶対ダメと。風辻幸人くんの名前に、重い空気が若干薄まる次第。読了日:03月23日 著者:吉野 万理子
IPPO 1 (ヤングジャンプコミックス)IPPO 1 (ヤングジャンプコミックス)読了日:03月20日 著者:えすとえむ
プレゼント (中公文庫)プレゼント (中公文庫)感想葉村晶探偵デビュー作の8篇からなる短編集。「さよならの手口」の40代の葉村さんからお会いしたので、時を遡って20代の葉村さん。やっぱりピリッと辛口ながら、ところどころ抜けていて、トラブルが向こうからやってくる設定に、わわわと思わずにはいられないです。家族との関わりなど、これから時を経ていく姿も楽しみ。葉村探偵と宮部みゆきさんの杉村探偵は、ずっと追いかけると決めているのです。読了日:03月18日 著者:若竹 七海
ずうのめ人形ずうのめ人形感想都市伝説に現れるずうのめ人形。ずうのめの言葉からどんな人形?と思いつつ、物語は、現在と物語の少女の子供時代が交互に語られ、その真相に迫る。やだなー。人形も怖いし、人間の情念、怨念も怖い。「ぼきわんが来る」のぼぎわんて言葉もわからない不気味さがあったものね。どちらも登場の真琴さんの幸せを願うなあ。しみじみ。て、しみじみする小説ではないのですが。人を呪わば穴二つ、改めて肝に銘じましょう。読了日:03月16日 著者:澤村伊智
恋は雨上がりのように 7 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 7 (ビッグコミックス)読了日:03月15日 著者:眉月 じゅん
サイレンスサイレンス感想婚約者を連れ、お正月を過ごそうと帰省したのに。。新潟から船で行く雪之島。自然豊かで海の幸にも恵まれている静かな島。遊びに行くにはいいけれど、住むとなったらどうでしょう。島の結束もさることながら、どうして変な男に引っかかるか元住民!ほんとにこんな島があったらやだなーと思いつつも、案外小さな結束は田舎都会に関わらずあるかも。人間どこに住んでも変わらないぞと思ってぞぞー。読了日:03月14日 著者:秋吉 理香子
僕たちがやりました(8) (ヤンマガKCスペシャル)僕たちがやりました(8) (ヤンマガKCスペシャル)読了日:03月12日 著者:荒木 光
ザ・ファブル(9) (ヤンマガKCスペシャル)ザ・ファブル(9) (ヤンマガKCスペシャル)読了日:03月12日 著者:南 勝久
白い衝動白い衝動感想スクールカウンセラー千早のもとに相談に来た秋成は、殺人を犯してしまう衝動にさいなまれていた。同時期、凶悪な事件を犯し服役していた入壱が刑を終え、地域に住んでいることがわかり物語は意外な展開へ。包摂という言葉を今回初めて知りました。刑期を終えた受刑者に果たして人は寛容になれるのか、はたまた許せないものなのか。「羊の木」を読んでいた時をふと思い出しつつ。なかなか感情的には受け入れられない気持ちになりつつも、なら排除していいかということとは別で、包摂の意味合いが重くのしかかってくる思いだった。読了日:03月09日 著者:呉 勝浩
犯罪小説集犯罪小説集感想現実の事件に着想を得た短編集。最初から犯罪があると分かって読み始めるだけに、この人物はどの様に事件と関わるのだろうという視線でスッと物語世界に入り込む。決して特別変な人ではなく、普通に生活していたはずなのにズレていく。ニュースの裏側にはこんな人間関係が存在していたかもと思うと、なんとも言えないザラついた気持ち。ドラマ「放送禁止」風にドラマ化して見たいかも。読了日:03月05日 著者:吉田 修一
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