7月に読んだ本

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:5791ページ
ナイス数:288ナイス

ブラック・ドッグブラック・ドッグ感想
表紙からして、今にも食いつかんばかりの犬の歯が怖いですが。本文も容赦なく襲いかかってくる犬たち。ミステリー小説というより、ホラーよりでしょうか。過激な動物愛護団体の仕掛けた大規模なテロ行為に、巻き込まれた人々。動物愛護なら人間も動物じゃないのということはさておき、果たして誰が生き延びる事が出来るのか先の展開が気になって、546ページという厚さを感じさせませんでした。個人的には、エンジェルテリアはもう頭の中で犬種に関係なくギガちゃんに変換(笑)逃げ回るしかすべのない人間に比べ、犬は賢いからこそ怖いなあ。
読了日:7月31日 著者:葉真中顕
局地的王道食(1) (ワイドKC モーニング)局地的王道食(1) (ワイドKC モーニング)
読了日:7月25日 著者:松本英子
僕が私になるために (モーニング KC)僕が私になるために (モーニング KC)
読了日:7月25日 著者:平沢ゆうな
箱庭のソレイユ 1 (マーガレットコミックス)箱庭のソレイユ 1 (マーガレットコミックス)
読了日:7月24日 著者:川端志季
死人の声をきくがよい 8(墓地裏の青春!!編) (チャンピオンREDコミックス)死人の声をきくがよい 8(墓地裏の青春!!編) (チャンピオンREDコミックス)
読了日:7月24日 著者:ひよどり祥子
許されようとは思いません許されようとは思いません感想
人間の業を深く感じる5篇からなる短編集。優しい祖母の犯した罪の思いもよらぬ原因に驚く表題作。保身の為に思わぬ困難に巻き込まれる「目撃者はいなかった」。あくまで孫のためと信じて疑わぬ祖母の思わぬ落とし穴「ありがとう、ばぁば」。姉妹に対する読者の思い込みが実は。。の展開となる「姉のように」。戦前の怪奇小説を彷彿させるようなざらついた怖さのある「絵の中の男」。短編の中に詰まった人間の脆さや愚かさが、嫌悪でありつつも、身につまされる読後感でした。
読了日:7月23日 著者:芦沢央
月光 (イブニング)月光 (イブニング)
読了日:7月23日 著者:ウチヤマユージ
最底辺の男-Scumbag Loser-(2) (ガンガンコミックスJOKER)最底辺の男-Scumbag Loser-(2) (ガンガンコミックスJOKER)
読了日:7月23日 著者:山口ミコト
希望荘希望荘感想
「ペテロの葬列」から、新たな人生を歩み始めた杉村三郎シリーズ。人間のなんとも言えない切ない愚かさを滲ませる中編4篇。どの作品もちょっとした捻りがきいてます。探偵業に進むことのきっかけとなった「砂男」のそれこそ帯にあるような絶望感が、印象深かったです。ほんと杉村さんは事件を引き寄せているのかな?探偵業の今後もずっと追いかけたいです。
読了日:7月20日 著者:宮部みゆき
最底辺の男-Scumbag Loser-(1) (ガンガンコミックスJOKER)最底辺の男-Scumbag Loser-(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
表紙でかなり怯んだのですが(笑)、お笑いよりでなく、ホラー。二巻の予告では、かなり振り幅がありそうなので、期待です。
読了日:7月20日 著者:山口ミコト
ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)感想
表紙から勝手にもっと呑気なドタバタ劇を連想してたら、いやー想像の上をいく物語。表紙ではそうでもないんだけど、本編に出てくる福の神が、なんだか邪悪な雰囲気。うまい話はそうそうないと思いつつ、早坂さんには幸せが訪れますように。
読了日:7月20日 著者:堀尾省太
双亡亭壊すべし 1 (少年サンデーコミックス)双亡亭壊すべし 1 (少年サンデーコミックス)感想
怪しい幽霊屋敷双亡亭。いきなり不気味で引き込まれました。屋敷の謎は勿論のこと青一くんの謎も早く知りたい。宿木さんの存在感も屋敷に負けてないかも(笑)深川にあった二笑亭ちくま文庫「定本二笑亭綺譚」)を思い出しつつ、次巻が待ち遠しいー。
読了日:7月16日 著者:藤田和日郎
キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)
読了日:7月16日 著者:田房永子
ジョイランド (文春文庫)ジョイランド (文春文庫)感想
大人になって振り返る、忘れられない夏の日々を海辺の遊園地ジョイランドで働く事にした僕の一人称で語られる物語。全編を通して、誰の心にも違う形でそっとある切ない日々を、キングらしい丁寧な筆致で描き、まるで一緒にその日々を過ごしているかのよう。そんな日々の隙間に入り込む不吉な不協和音。幽霊や殺人鬼といった部分より、圧倒的に占める哀愁感。出会う人々一人一人がなんだか愛おしい。きらめきを持った少年の存在感!ラストにおけるまとめかたも、さすがキング冴えてます。切ない余韻がいつまでも残りました。
読了日:7月13日 著者:スティーヴンキング
ユー ガッタ ラブソング 鳥飼茜短編集 (KCデラックス BE LOVE)ユー ガッタ ラブソング 鳥飼茜短編集 (KCデラックス BE LOVE)
読了日:7月11日 著者:鳥飼茜
先生の白い嘘(2) (モーニング KC)先生の白い嘘(2) (モーニング KC)
読了日:7月11日 著者:鳥飼茜
アブラカダブラ ~猟奇犯罪特捜室~ 1 (ビッグコミックス)アブラカダブラ ~猟奇犯罪特捜室~ 1 (ビッグコミックス)
読了日:7月11日 著者:リチャード・ウー,芳崎せいむ
レインマン 1 (ビッグコミックススペシャル)レインマン 1 (ビッグコミックススペシャル)
読了日:7月11日 著者:星野之宣
AIの遺電子(1)(少年チャンピオン・コミックス)AIの遺電子(1)(少年チャンピオン・コミックス)
読了日:7月10日 著者:山田胡瓜
おやすみカラスまた来てね。 1 (ビッグコミックス)おやすみカラスまた来てね。 1 (ビッグコミックス)
読了日:7月10日 著者:いくえみ綾
その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (ワイドKC モーニング)その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (ワイドKC モーニング)
読了日:7月10日 著者:清野とおる
匿名交叉 (『このミス』大賞シリーズ)匿名交叉 (『このミス』大賞シリーズ)感想
出版社に勤める楓は、企画で知るハンドルネームソラパパのブログに批判的なコメントを残し、反撃の目に。一方ソラパパこと棚島は、家庭や職場のストレスからある罪を犯す。そんな二人を軸に、ネットの怖さや危うさ、ストレスにまみれた日々をこれでもかと丁寧に描写していく。ストレス解消が、さらなるストレスを生む構図もさる事ながら、登場人物の誰もが抱える心の奥深くの闇が、人間の脆さを感じてやりきれなかった。
読了日:7月9日 著者:降田天
女學生奇譚 (文芸書)女學生奇譚 (文芸書)感想
読む者に凶事をもたらす古書とは。果たして本物なのか、都市伝説を手掛ける雑誌社からの依頼で調べるライターの八坂と長身で男勝りのカメラマン篠宮コンビがいい味出してます。時折挟み込まれる少女の怪しい手記と思われる小説が、不穏で一体どうなってるの?と興味をそそり、そして明かされる思いもよらぬ真実。おぞましいながらも、ところどころにクスッと笑えるところありで、またこのコンビで新たな謎に挑戦して欲しいな。
読了日:7月8日 著者:川瀬七緒
ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
表題作他1編、どちらも心の底を抉ってくる。「レンタル世界」人間関係を潤滑にしていく職業としても、頼んだらのちのち虚しくなるような。でも、なかなか開き直れない場合もあるかと思うと、心の弱く痛い部分をついてくる職業存在。にしても、主人公の全うで正しいと思い込んでいる様に、おいおいと突っ込みを。表題作は、幼馴染みの薫と雪子の物語。成長するにつれ、考え方は変わってくるどころかますます自分の説に突っ走る薫の信念はすごい。ままならないからこそ、良い時もあり悩む時もあり。どちらの作品を読んでもほんと人間関係は、難しい。
読了日:7月4日 著者:朝井リョウ
悪母悪母感想
幼稚園から小学生まで、奈江と真央親子を主人公に繰り広げられるママ友との関わり。○○ちゃんママと個人としてではなく、あくまで子供の母親としての日々は、子供の成長に一喜一憂。そして出会う母親たちに、ここまでするか!と呆れつつも、ゾッとする。しかし、悪母とは、案外自分は被害者と思い、思うように真央をあなたのためと仕切る奈江のような母親も例外ではないのではと。育児とはほんと育自だなあ。
読了日:7月3日 著者:春口裕子

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