6月に読んだ本

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:6634ページ
ナイス数:223ナイス

少女奇譚 あたしたちは無敵少女奇譚 あたしたちは無敵感想
少女たちの体験する思わぬ日常。この経験は、きっと私たちに力と幸せをもたらせてくれると思ったはずなのに、どこかずれてしまった世界。5編の短編は、すぐ側にある日常から、ふと異界に通じ、背筋をフワッとなぜられたような、足元をすくわれるような読み応え。物語は、終わったはずなのに、まだまだその見えない先がポッカリ開いているようで、ちょっとぞくぞくした。
読了日:6月29日 著者:朝倉かすみ
ジャッジメントジャッジメント感想
復讐法なる犯人に同じ様に復讐出来る法律が可決した時、近親者は果たしてこの刑にどう向き合うのか。ニュース等で見聞きする残酷な事件に、同じ様な目に合わせたいと思う時があっても、実際には是非!とはならないだろう。なぜなら、同じ殺人者になってしまうのだから。当事者は勿論の事、報復監査官の苦悩に、違う設定ながら「イキガミ」の役人の苦悩を思いだし、この重い課題に読後も考えさせられた。
読了日:6月27日 著者:小林由香
淋しいのはアンタだけじゃない 1 (ビッグコミックス)淋しいのはアンタだけじゃない 1 (ビッグコミックス)感想
聴覚障害とは?音の聞こえる難易度から耳鳴り、不快音、一人一人違う障害ながら、他の人から見た目ではわかって貰えない大変さ。障害者の方から話を聞く過程から佐村河内氏に繋がっていく。知らなかった聴覚障害の現実を描く秀逸なドキュメンタリー漫画。
読了日:6月26日 著者:吉本浩二
僕たちがやりました(4) (ヤンマガKCスペシャル)僕たちがやりました(4) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:6月25日 著者:荒木光
ささやかな手記 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ささやかな手記 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
ある事からフランスの田舎町に逃れてきたテオ。そんな彼に待ち受ける思いもよらない災難とは。狂った老人二人に監禁される世界は、残酷で救いのないものの、一人称で語られ丁寧に描写された父、兄、妻との関わりや自然の風景が、単調になりがちな物語に、印象深く興味を引かせ、先へと促す。こんな状況でも生きる事に前向きなテオの姿勢に、思いを馳せずにいられなかった。
読了日:6月22日 著者:サンドリーヌコレット,SandrineCollette
百万畳ラビリンス  下巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 下巻 (ヤングキングコミックス)
読了日:6月19日 著者:たかみち
百万畳ラビリンス  上巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 上巻 (ヤングキングコミックス)
読了日:6月19日 著者:たかみち
からっぽダンス 1 (Feelコミックス FC SWING)からっぽダンス 1 (Feelコミックス FC SWING)
読了日:6月19日 著者:阿弥陀しずく
あげくの果てのカノン 1 (ビッグコミックス)あげくの果てのカノン 1 (ビッグコミックス)
読了日:6月19日 著者:米代恭
セトウツミ 1 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:6月19日 著者:此元和津也
自殺予定日自殺予定日感想
義母は果たして父を殺したのか?自殺を持って告発する。今までの秋吉さんが黒秋吉さんなら、この作品は白秋吉さん。自殺まで思いつめていた少女が、思わぬ出会いにより、心が少しずつほぐれ成長していく過程を、古来からの六曜や風水を絡めているのが、興味深い。大安や友引にもこんなに意味合いが他にもあったのかと、ちょっとびっくり。
読了日:6月19日 著者:秋吉理香子
モブサイコ100 12 (裏少年サンデーコミックス)モブサイコ100 12 (裏少年サンデーコミックス)
読了日:6月17日 著者:ONE
私に依存するのはやめてください。 (バンブーコミックス)私に依存するのはやめてください。 (バンブーコミックス)
読了日:6月17日 著者:内田春菊
オーディションオーディション感想
南部芸能事務所シリーズ第4冊目。個性的な社長の元、メリーランド・ナカノシマとオーディション番組の優勝を目指す。1冊ずつ事務所のみんなや大手事務所のインターバルを見守ってきたせいか、今回は一体誰が勝ち残っていくのか、非常に気になった。先に対する不安や他のみんなに抱かざるをえない嫉妬心。心の動きを丁寧に描き上げていくから、まるで実際に存在するよう。まだまだ芸人としての道程は長い、これからも末長いシリーズとなって欲しい。
読了日:6月15日 著者:畑野智美
僕たちがやりました(2) (ヤンマガKCスペシャル)僕たちがやりました(2) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:6月15日 著者:荒木光
僕たちがやりました(1) (ヤンマガKCスペシャル)僕たちがやりました(1) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:6月15日 著者:荒木光
先生の白い嘘(3) (モーニング KC)先生の白い嘘(3) (モーニング KC)
読了日:6月15日 著者:鳥飼茜
孤食ロボット 3 (ヤングジャンプコミックス)孤食ロボット 3 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:6月12日 著者:岩岡ヒサエ
恋は雨上がりのように 5 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 5 (ビッグコミックス)
読了日:6月12日 著者:眉月じゅん
まんが 新白河原人 ウーパ!(1) (モーニング KC)まんが 新白河原人 ウーパ!(1) (モーニング KC)
読了日:6月10日 著者:守村大
はじまりのはる(3) (アフタヌーンKC)はじまりのはる(3) (アフタヌーンKC)
読了日:6月10日 著者:端野洋子
ぼくの夜に星の出る (マーガレットコミックス)ぼくの夜に星の出る (マーガレットコミックス)
読了日:6月10日 著者:磯谷友紀
虹浜ラブストーリー(上) (モーニング KC)虹浜ラブストーリー(上) (モーニング KC)
読了日:6月10日 著者:元町夏央
FEEDFEED感想
プロローグから明かされる二人の少女の姿。物語は過去に戻り、訳ありの人々が暮らすシェアハウスで出会う綾希と眞美。対照的な二人のそれぞれの進む先に待ち構える現実。このシェアハウスに入らなければならなかった辛い過去。人生の分岐点で、自分で選ぶべき道を間違えずに歩いていくことは、簡単なようでいて難しい。けれど、選んだ道を後悔しないように、少女の未来が明るい日差しが射し込む道でありますように。と、表紙の可愛い二人の少女を改めて見直し、思ってしまった。
読了日:6月9日 著者:櫛木理宇
名づけそむ (フィールコミックス)名づけそむ (フィールコミックス)
読了日:6月9日 著者:志村志保子
月と指先の間(1) (KCデラックス Kiss)月と指先の間(1) (KCデラックス Kiss)
読了日:6月9日 著者:稚野鳥子
はじめてのひと 1 (マーガレットコミックス)はじめてのひと 1 (マーガレットコミックス)
読了日:6月9日 著者:谷川史子
ザ・ファブル(6) (ヤンマガKCスペシャル)ザ・ファブル(6) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:6月6日 著者:南勝久
ポイズンドーター・ホーリーマザーポイズンドーター・ホーリーマザー感想
6編からなる短編集。「告白」のような語りかける口調の物語は、湊さんの本領が発揮されますねー。すぐ身近にこんな人がいそうと思わせるところが、ますます嫌な感じを増幅させます。人によって見方の違う側面をうまくいかして、思わぬラストへ。何に対しても思い込みはほどほどに。ですね。
読了日:6月5日 著者:湊かなえ
自画像自画像感想
婚約者に語りかける女性の言葉から始まる物語は、スクールカーストにより地位が分けられ、容姿が立場を強固にする世界。面皰(ニキビ)に悩む姿は、人が思っているほどでは?と思わせるものを拒絶する勢い。そして、語りは中盤から思わぬ展開へ。学生時代の教師が支配する世界はおぞましく、渦中の少女たちの悲痛な思いに、目を耳を塞ぎたくなる。ゾッとする世界ながらも、読後は不思議な余韻すら残り、本を閉じた後もその行く末を思わずにはいられなかった。
読了日:6月4日 著者:朝比奈あすか
俺物語!! 12 (マーガレットコミックス)俺物語!! 12 (マーガレットコミックス)
読了日:6月1日 著者:アルコ

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