10月に読んだ本

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2825ページ
ナイス数:162ナイス

運命は、嘘をつく (文春文庫 み 51-1)運命は、嘘をつく (文春文庫 み 51-1)感想
予知夢を見ることの出来るという月子の運命の人とは、果たして誰なのか。運命の人の言葉に、翻弄される人々が、気の毒でありながらも、月子のある意味突拍子もない理論に笑ってしまう場面も。起伏に富んだ物語の展開と、タイトルの意味を想像し、ピリリと辛い余韻が残ります。
読了日:10月30日 著者:水生大海
ワンダーランド 1 (ビッグコミックス)ワンダーランド 1 (ビッグコミックス)感想
これは怖い!ポコちゃんやゆっこちゃんの可愛さには癒されるけれど、猫こわー。アリスの今後の活躍も楽しみ^^
読了日:10月30日 著者:石川優吾
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 3 (MFコミックス ジーンシリーズ)ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 3 (MFコミックス ジーンシリーズ)
読了日:10月30日 著者:松駒,ハシモト
ストレッチ 1 (ビッグコミックススペシャル)ストレッチ 1 (ビッグコミックススペシャル)
読了日:10月30日 著者:アキリ
アルテーミスの采配アルテーミスの采配感想
AV女優のインタビュー集「アルテーミスの采配」。この本に関わる人々に起こる事件の、真の采配者とは誰か?第一部では、これでもかと描写されるAVと呼ばれる業界。これはかなり際どい部分もあるので、読みやすいとは正直言えないものの、この伏線を流し読みすると第二部で、変化する進行についていけないので、ある意味ハードルが高いかも。人間の見たくない部分を、曝け出されるので、なんだかベタベタしたものが、まとわりつく様な嫌な感じ。イヤミスの括りの中でも異色作かも。
読了日:10月26日 著者:真梨幸子
ウツボカズラの甘い息ウツボカズラの甘い息感想
うまい話には裏があるとわかりきっていながらも、ふと心の隙間に入り込まれたら、逃げられないものなのか。。それにしても文絵これだけの仕事で50万は美味しすぎないか!?と思いつつ、真相に迫る刑事2人の活躍は、重苦しい話の清涼剤のよう(奥さんの話は除く)。一枚一枚剥がしていく真実のベールは、知れば知るほど、恐ろしい。形は違えども果てのない欲望は誰の心にも存在するかもと思わずにはいられなかった。
読了日:10月22日 著者:柚月裕子
きわこのこときわこのこと感想
三面記事から始まる、まるで無関係と思われる事件の影に存在するきわこと言う女性。果たして彼女は、ただの女性なのか、はたまた曰くありげな女性なのか。時を遡り、見る人、関わる人ごとに印象が変わりながらも、立ち上るきわこの存在感。物語が進むにつれて、いつしかふと自分の日常の中にも紛れ込んでいそうなきわこに、薄ら寒さを感じずにはいられなかった。
読了日:10月16日 著者:まさきとしか
Aではない君とAではない君と感想
わが子が同級生を殺害してしまったとしたら。たとえ相手がどんなに酷いことを子供にしていたとはいえ、殺人は許されることではない。と、頭ではいろいろわかっていたとしても、その場になったらすべての思い考え、さらには自分を取り巻く環境がぶち壊される現実。事件をセンセーショナルに描きたてることとは対極の当事者家族の内面を掘り下げて丁寧に描くからこその、重さがずしんときます。ただ息子を思う気持ちは同じながらも、母親の存在があまりに頼りなく、無責任に思ってしまうのは、自分の想像力のなさでしょうか。。
読了日:10月13日 著者:薬丸岳
浸蝕 (実業之日本社文庫)浸蝕 (実業之日本社文庫)感想
完璧に見えた美人妻との結婚も、思った生活とはかけ離れ、独身生活に戻った幹朗。そこに現れた以前どこかで会った記憶のある女性樹菜。果たして樹菜とは、何者なのか。幹朗の徐々に変わりゆく心境を丁寧に描写されていくことで浮かび上がる歪んでいく二人の関係。わ。こんな女性に絡みつかれたらかなわないなと思いつつも、幹朗ちょっと落ち着こうよと思わず後ろから肩を叩きたくなった。けど、当事者にしか見えない世界を前にしたら、ただただ姉の様に狼狽え、騒ぐ事しかできないかもしれないなあ。
読了日:10月4日 著者:明野照葉
人は見た目が100パーセント(3) (KCデラックス BE LOVE)人は見た目が100パーセント(3) (KCデラックス BE LOVE)
読了日:10月3日 著者:大久保ヒロミ
啼かない鳥は空に溺れる啼かない鳥は空に溺れる感想
冷たい母に認め、愛されたかった千遙と愛しているの名のもとあなたの為と束縛されている亜沙子。2人のそれぞれの関わりと思いを交互に描くことで、浮かび上がる母娘関係。どちらも親を大切に思う気持ちとのギャップに苦しむ姿が、読んでいてあーこんな母親がいたら確かに面倒だなあという気持ちに。ここまで娘にしてしまうのはやり過ぎの極みだなと思いつつ、毒母という言葉がある様に、個々の家庭の中では近いこともあるかもしれない。亜沙子の母のブログに事実を微妙に折り曲げて書かれた文を読んでしまう状況は、ぞっとするな。
読了日:10月1日 著者:唯川恵

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