8月に読んだ本

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3018ページ
ナイス数:226ナイス

ブルー・サムシング (マーガレットコミックス)ブルー・サムシング (マーガレットコミックス)
読了日:8月27日 著者:谷川史子
天使は舞いおりた 1 (芳文社コミックス)天使は舞いおりた 1 (芳文社コミックス)
読了日:8月27日 著者:池上遼一
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(8) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(8) (ガンガンコミックスONLINE)
読了日:8月25日 著者:谷川ニコ
コンプレックス・エイジ(6): モ-ニング (モーニングKC)コンプレックス・エイジ(6): モ-ニング (モーニングKC)
読了日:8月25日 著者:佐久間結衣
パレス・メイヂ 4巻 同人誌付き特装版 (花とゆめコミックス)パレス・メイヂ 4巻 同人誌付き特装版 (花とゆめコミックス)
読了日:8月25日 著者:久世番子
奇縁七景奇縁七景感想
可愛いけれど、何か含みを持っているかの表情の女性の表紙に導かれての7つの縁。「虫が好かない」のおばあさんの作る料理は、ほんと無理。「目に入れても」の孫可愛さの暴走ぶりが、痛々しくも哀しい。「報いの一矢」のネットの便利でありつつも、裏返すと凶器。「夜の鶴」の諺を知って、なるほどと唸り。「只より高いもの」のうまい話はそうあるものでなし。
黒い瞳の内」の愛情物語は、深く余韻を残し。「岡目八目」の総まとめの様な語り。短い物語の中に、みっちりその世界観が詰まって、良い縁のみを繋ぎたいと思わずにはいられなかった。
読了日:8月21日 著者:乾ルカ
チェインドッグ (ハヤカワ・ミステリワールド)チェインドッグ (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
大学生雅也の元に、連続殺人犯榛原から一件だけ冤罪があるので、調べて欲しいとの手紙が。なぜ、雅也に頼むのか、果てして言っていること本当のことなのか。関係者を訪ね、ひとつひとつ明らかになる人物像と、雅也との意外で辛いつながり。とにかく、主人公二人はもとより、出てくる人々の家庭環境が読んでいて苦しい。カリスマ犯人のただの言葉、雰囲気だけで、心の隙間にスッと入り込んでいく。詐欺なんて引っかからないよ!と豪語する人物ほど、案外簡単に引っかかったり、洗脳されてしまうかと思ったら、ゾクッとした。
読了日:8月19日 著者:櫛木理宇
きみが心に棲みついたS 3 (フィールコミックスFCswing)きみが心に棲みついたS 3 (フィールコミックスFCswing)
読了日:8月17日 著者:天堂きりん
朝が来る朝が来る感想
子供を望んでも授からなかった40代の栗原夫妻と、育てたくても環境が許さなかった10代の少女ひかり。赤ちゃんを軸に描かれる、真逆の家族の迷い悩む姿が、時に痛々しくも、タイトル通り暗闇の中から徐々に光が頭上に広がって行くような読了感。冒頭の子供同士の諍いから、読み手の心を掴み、果たして真実とは何かと読ませます。が、ひかりと家族の関わりには、正直辛いものが。たとえ世間体を気にし、冷たい母であっても、ここまで嫌わないでもと思ってしまうのは、つい母親目線で読んでしまうせいでしょうか。
読了日:8月15日 著者:辻村深月
さよなら、ニルヴァーナさよなら、ニルヴァーナ感想
読みながら、何度もフィクションだよねと確認してしまった。犯人の半生が特殊であったとしても、決して許される事ではない。犯人を好きになる心理は分かりようもなく、これで犯人が美青年でなかったら、どうなんだろう?と余計な想像をしつつ、小説家志望の今日子の語る思いが、事件に対する思いと感じて良いものなのかどうか。被害者家族であるなっちゃんの行く末が、あまりに残酷すぎる
事に正直憤りも。と言っても、フィクションなんだから。と、割り切ろうとして、参考文献の一覧に思わず、やるせない気持ちに、読了後も胸が締め付けられた。
読了日:8月12日 著者:窪美澄
持たざる者持たざる者感想
震災や家族とのあり方で、環境や自身の考え方を改めて考えざるを得なくなった4人の30代の男女の物語。ちょっとずつ繋がっているのですが、其々が個性的で、読んでいてざらざらした気持ちになること多々。修人がなぜエリナにバンバンメッセージを送ってしまうのか(原発問題にシンパシーを感じたとはいえ)だったり、エリナのどこまでもわが道を行く発想だったり。朱里対義兄夫妻の対決といい。なんて、並べられるほど、印象的だったということでもあるのですよね。女性達の同性へ向ける眼差しが思いのほか厳しいことに、ちょっとドキッとした。
読了日:8月3日 著者:金原ひとみ
ファンタジウム(9) (モーニングKC)ファンタジウム(9) (モーニングKC)
読了日:8月3日 著者:杉本亜未
モンローが死んだ日モンローが死んだ日感想
500ページの長編に語られる、還暦を間近に控え、心に不安を抱える鏡子が出会った精神科医との愛。その存在に心が穏やかになるも、いきなりの失踪。果たして、この精神科医とは、一体何者だったのか。これでもかと描写される淡々と見せかけて、狂おしいほどの思い。鏡子の年齢に近いほど、その心境に重ね合わせ、心が締め付けられるかと。しかし、まだまだ若い人にはまどろっこしい話となってしまうかもしれない。正直この精神科医には、魅力を感じなかったものの、タイトルモンローの本当の姿は、興味深くも哀しかった。
読了日:8月2日 著者:小池真理子

読書メーター