書いてない間に

きのうの世界
M8 (集英社文庫)
なんだかすごい量の本を買ってしまって、自分でも大丈夫かと心配する日々です。とても今日1日の日記に書ききれないので(汗)とりあえずこの数日読んだ本を。
「ガンジス・レッド、悪魔の手と呼ばれしもの」ディーン・ヴィンセント・カーターさん
ガンジス・レッドと呼ばれる、ある生き物の存在が、メインではあるのですが。正直怖くないです(笑)あ。勿論そういう生き物をリアルに想像するといやなのですが、全体のトーンが暗い割に描写がそれほどねちねちしていないので、恐怖心はあまり感じなかった次第。帯やあとがきにはすごく怖いとあったのに。。あ。ホラー映画や小説ばかり読んでいるから、まひしているのか???ということばかりではないような。。。
「庵堂三兄弟の聖職」 真藤順丈さん
こちらも日本ホラー小説大賞受賞作というのことで、怖いのではと想像しそうですが。。。怖くないです(笑)といっても、これ映像化したらかなり不気味ではあるんですけどね。遺体から作る遺工をつくる長男と法事で実家に戻ってきた二男、そして独特な病で、自分をも傷つけてしまう過激な三男。家族ものであったり、ちょっと恋愛の味付けがあったりで、職業は独特でも、これまた淡白な描写でグロさ加減をアピールしている作品ではないので、読みやすいです。が、三男の口の悪さにどーしてもついていけず。。。ここは独特のキャラとしての作りなのでしょうが。もう少しマイルドでも良かったのになあ。。。
「あげくの果て」 曽根圭介さん
このタイトルはほんと皮肉だし、ぴったりですね。3つの短編からなる作品集です。どの話もぴりっと味付けが効いていて、意外な人が意外なつながりがあったりで、どんでん返しのトリプル技!って感じの一筋縄ではいかない作品集になってます。実は不満がひとつ。帯ーーーーー。帯の説明が。。この説明で一瞬買うのやめようかと思いましたが、思いとどまって良かった。どうしてこうしたのか。。。そんな話じゃないよね?と確認したい気分。。うーん。
「世界の終わりと夜明け前」 浅野いにおさん
浅野さんの短編は、本当にいいですねー。昨晩横になって読んでいたら、1時まで結局読了するまで読んでしまいました。生きていることは楽しいことばかりじゃないって、当り前の事に気付きつつも、それでも明日は案外楽しいかも?と思わせてくれる。といってもストレートなメッセージを押しつけてくるわけでは全然なく、独特の感性が良い感じ。「超妄想少女A子の日常と憂鬱」が怪しくて笑えました(笑)
おひとり様物語」1 谷川史子さん
谷川さんの本は以前1冊しか読んだことがなかったのですが、この本を読んで続けて2冊買ってしまいました(笑)うんうん。わかるわかるその気持ち!なんて思わず膝を叩きそうになったり。踏み出すのは難しいようで案外簡単というか、勇気を持てる瞬間が必ずあるなあと思わせてくれる^^前向きになれる作品集。
「お見合いへGO!」
えーこの本には、本当にやられました(笑)ここまで笑ったのはほんと久しぶりと断言しても良い感じです。田辺さんの作品はこの本が初めてだったのですが、他の作品も是非読んでみたいです。というか、この作品「ムコ★ムコ」という作品の中からお見合いの部分だけまとめたということなので。。是非「ムコ★ムコ」自体を単行本化して欲しいです!!それにしても、編集者のメルヘン君。。。怪しい。。。。(笑)

で、今日買った本は「きのうの世界」恩田陸さんと「M8」高嶋哲夫さんでした。