「その土曜日、7時58分」

昨日の映画愛に満ちた作品とは別の意味で、監督の映画に対する愛情や熱意を感じさせる1本。84歳のシドニー・ルメット監督。パワフルです。お金がないから両親の経営する宝石店を強盗しよう!店は保険に入っているから、全然大丈夫!なんて兄弟の単純な発想で決行した宝石店強盗。から始まる雪だるま式に転がる不幸の連鎖。いやー悪い事はいけないよ。なんて単純な話ではなく、いったいこの家族ってどうなってんの?と思ってしまいます。フィリップ・シーモア・ホフマンさんの演技があまりに自然(笑)で、こんな兄ちゃんがいたら、確かに家庭崩壊かもなあと思わせてしまいます。正直後味も決して良くないのに、観終わった後それほど落ち込んだりしないのは、監督の描く世界が悲惨だけどカラッとしているせいでしょうか。84歳と年齢だけ聞くと、かなりの高齢日本だったら後期高齢者真っ只中なんて失礼にも思ってしまいますが。まだまだ今後もますますパワフルな作品期待しています!!ちなみにこの映画18禁です。すごい。けど、どうしてなんだろう?(笑)最初のシーンてことなかあ。。。18禁の映画を撮ってしまう監督改めてすごいなあ。